化け物の文化誌

先日、国立科学博物館へ「化け物の文化誌 化け物に注がれた科学の目」を観に行った。
書物で観たことのある資料がほとんどではあったが、それでもそういったものをまとめて生で観られる機会はあまりないのでうれしい。「和漢三才図会」「本草綱目」「訓蒙図彙」やゲスナーの「動物誌」、アンブローズ・パレ「大外科学全集」といった博物学系の資料からおなじみ「百鬼夜行絵巻物」「桃山人夜話」、月岡芳年の浮世絵まで、そしてお目当ての大物産展こと「本物のミイラ」まで中々に見所のあるものだった。

今、科博のメインはエジプト展ですが、化け物が大勢そろった地下展示場の方へも足を延ばしてみてください。なにしろ、エジプト展には本物のミイラはでておりませんが、こちらは出ておるのでありますよ!!!
http://blogs.yahoo.co.jp/aramata_hiroshi/41607357.html

科学と化け物の関係に注目した展示だったようで「紅毛雑話」なんかはそれを体現する書物ですな。
同時に「森羅万象の探求者 南方熊楠」が開催されていてこちらも観たが、特別展「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」と常設展をみる力は残っていなかった。日曜だったからか、古代エジプト展で入場制限がなされていたためか、「化け物の文化誌」の方が混み混みだった。どういうわけか、順路もなく、並んで順番に観るのではなく適当にすいているところから観て下さいという指示がなされており、これを楽しみに来たものにとっては困った状態だった。
物産展に関してはやはり平賀源内が気になる。
南方熊楠に関してはWikipediaにも書かれている「山中から仲間とふたりで村へ降りたおりに、仕事をしていた村娘たちが驚いて逃げていくので何かいるのかと思ってふたりして駆け下りたのだが、実際には日に焼けたふんどし姿の我々に驚いていたらしいと気が付いた。化け物の多くはそんなものだろう。」*1という話に笑った。しかし、これのソースはなんだろうな。
東京国立博物館の特別展「仏像 一木にこめられた祈り」も観たいのだが、平日じゃなきゃ厳しいかな?
ちなみに相方を引き連れていったことに関しては、相方自身が週間少年ジャンプにおいて「てんぎゃん 南方熊楠伝」が打ち切りとなったことに憤りを感じたと言っているような人なのでまあ大丈夫だよね?
イナムラ ショウゾウでケーキを買って帰った。ここは予約しとくが吉だと発覚。

*1:不十分な引用。