銀河ヒッチハイク・ガイド

ダグラス・アダムスの「銀河ヒッチハイク・ガイド」シリーズを読んで、観た。順番は以下の通り。「宇宙の果てのレストラン」だけ風見潤・訳が手に入ったのでそちらで読んだ。

宇宙の果てのレストラン (河出文庫)

宇宙の果てのレストラン (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド [DVD]

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銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

宇宙クリケット大戦争 (河出文庫)

宇宙クリケット大戦争 (河出文庫)

はっきり言って面白い。ストーリーにもSFとして面白いエッセンスをたくさん含んでいるが、それよりも魅力はやはりそのジョークだろう。完全に英国的なジョーク。ブラックだったり、シュールだったり。でも、この作品でのジョークは(すべて理解できているわけではないかもしれないけれど)僕でもすぐわかる類のものでとても楽しめた。

銀河宇宙史に見る重要な事実、その二(『恒星日刊メンショナーのやさしい銀河史』より)
この銀河系が誕生して以来、無数の文明が興っては滅び、興っては滅び、興っては滅びをしょっちゅうくりかえしている。このことから想像するに、おそらく銀河系の生命は

  1. 船酔いとか、宇宙酔いとか時間酔いとか歴史酔いとか、そういう何度やっても免疫のできない不快な現象によく似たものであり、そして
  • ノータリンである

のは間違いないと思われる。

ダグラス・アダムス「宇宙クリケット大戦争」より。僕は「銀河ヒッチハイク・ガイド」のクジラとペチュニアの鉢植えのくだりなどが好きです。ただし、この手のジョークは好みの問題なので合わない人は合わないだろうなあ。僕はマーヴィン大好き*1鬱病のロボットという設定だけで笑える。
映画もなかなか良くできていた。おすすめ。
最近、河出書房新社から「宇宙クリケット大戦争」が安原和見・訳で刊行された。風見潤さんの新潮社版が絶版になっていたのでとてもうれしい。残り2作も翻訳される予定だそうだ。ただし後書きにもあるように「宇宙クリケット大戦争」は前2作と比べて落ちる。とりあえず1作目は読んでみると楽しいよ。
生と宇宙と万物に関する究極の答え

*1:映画ではアラン・リックマンが声あてしているらしい。笑える。