オタクはすでに死んでいる

岡田斗司夫さんは「オタクはすでに死んでいる」という新書を出した。ちょっと斜め読みしてみたが、これはおよそ下記のサイトにある新宿ロフトプラスワンでのトークショウ「オタク is Dead」の内容をおこしたものと思われる。

第1世代は貴族であり、求道的な性格とノブレスオブリージュがあって、生まれながらにして特別なのだからなんでも知らねばならず、世間から蔑まれようと気にしなかった。
第2世代はエリートであり、自らの好きなものの良さは学べば誰にでもわかるはず、というスタンスで、アカデミズムに傾倒する。
しかし第3世代にとって、オタク文化は他人と自分を差別化するアイデンティティであり、第1・第2世代とは共通概念たりえなくなってしまっているという。

http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20060524

テレビで秋葉原痛車のことが取り上げられているのをみた。それの乗り手はやはり「オタク」で、夜の秋葉原に仲間たちとわいわい消えていった。
ニコニコ動画にはゲームを何人かで遊んでいる画面を、盛り上がっている声と共に写しただけの動画があがっている。これをアップロードしているのもやはり「オタク」だろう。
どちらもとても楽しそうだった。彼らのある意味「大人げない」はしゃぎ様は人によっては不快であったりするようで、ニコニコの実況動画にもプレイヤの声はいらないというコメントがみられる。
でも、楽しそうだから良いじゃないの*1。貴族でも学者でも選民思想でも、オタクは世代を通じて自分の所属できるコミュニティを探したし、それがあったからこそオタクは文化になったのだ。フヒヒ。

*1:ただし、人の迷惑にならない範囲でね。