スティーブン・キングのデスペレーション

スティーブン・キングのデスペレーションをDVDレンタルして観た。
本当は「ライディング・ザ・ブレット」を観るつもりだったのだが、地元のTSUTAYAがDVDを増やした分、VHSをなくしてしまったようで観られなかった。
ロン・パールマン演じる制服警官はとてもよかった。俳優人としてはシャイニング(TV版)でイっちゃった父上を演じたスティーヴン・ウェバーや、マット・フルーワーなどおなじみな人が若干参加していた。

スティーブン・キングのデスペレーション [DVD]

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スティーブン・キングのこの手の映画で唯一絶対にしてはいけないのは「期待」である。観はじめる前もそうだが、途中まで順調でも、まかり間違っても「もしかしたらこんどこそは、この映画こそは・・・」と期待してはいけない。必ずがっかりする。終始期待せずに観れば楽しめる。ちょいちょい良いシーンがある。*1
キングとミック・ギャリスのコンビということで、前半の車内での会話シーン*2や無意味なショックシーンなどはキングらしくて良かった。ただし最後はまったくもって盛り上がらない。
Nさんは原作本を読んでいたらしく話し合ったが、「説教臭かった」の一点で一致した。キングの描くキリスト教的神は結構すきなのだが、今回はもうちょっとさらっと描いてくれればよいのにと思った。
ビックリするほどのはずした感はないが、3時間を無駄に過ごした感は得られる。

*1:例えば、コートをかけるフックにぶら下がるいくつもの死体なんてのは良いなあ。

*2:「もっぱらクーンツしか読まないわ」にはフいた。