言葉使い師
クリストファー・プリーストの「奇術師」が映画化されたという話は前に書いたが、邦題が「プレステージ」になったそうな。殊能将之さんじゃないが*1これは本当にありえんな・・・。
最近読んだ神林長平さんの「言葉使い師」に影響を受けてか、「記述師」という造語が浮かんだが、近頃では「既出師」とした方がまだしも使い勝手がありそうだね。
- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1983/06/29
- メディア: 文庫
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http://d.hatena.ne.jp/kwaizu/20060920#1158754165
以下、相方としていたちょっと高尚な話と少し関係があるし、素敵だなあと思った一節があったので引用。
「人生とは記憶である、か。そうかな」ボイドは笑う。「だれが書いたんだ?こんなもの、もう忘れちまったよ。なあ、アリス」ボイドはビーバーに乗りこみ、アリスに手をかした。「さあ行こう。人生は夢なら、いい夢を見なくては損というものだ」
神林長平「イルカの森」
僕はこの短編集に収録されている「甘やかな月の錆」でも感じたこの雰囲気が好きだな。