玩物草紙

澁澤龍彦さんの後年のエッセイ「玩物草紙」を読んだ。

玩物草紙 (中公文庫)

玩物草紙 (中公文庫)

澁澤さんの本には小編をまとめたものが多いが、こちらは一本一本のエッセイが日常に関する所感だったり、過去の記憶から手繰られてくるもので、澁澤さん自身に触れることができるような珍しいものだと思う。
背表紙の写真も河出文庫のサングラスをかけたみうらじゅんさん風な写真ではなく、眼鏡で物越しやわらかそうなものでなんだか良い意味で不思議な気分になった。