惑星CB-8越冬隊

谷甲州「惑星CB-8越冬隊」を読んだ。先日日本へ来ていたSさんから航空宇宙軍史が面白いよ、と勧められて手にとった。航空宇宙軍史シリーズ自体は作品によって内容はいろいろでこの1作目「惑星CB-8越冬隊」は特に異質なのではないかと、他の作品は全然読んでいないのに、思う。というわけでSさんが航空宇宙軍史のどこら辺を気に入っていたのかはわからないが。
面白かった。単にこういうストーリーの小説をほとんど読んでこなかったこともあるが。
確かに解けていない謎のようなものはあるが(思い返してみれば)「スタータイド・ライジング」を読んだときに感じたもやもや感のようなものはまったく無かった。なにしろ最後のシーンがとても良くて結構感動した。はっきりとした哲学のようなものは見えないけれど、最後のシーンに感じたものが航空宇宙軍史共通のテイストなら続きも読んでみたくなる。
しかしまあそれにしても航空宇宙軍史が軍事マニアから好まれている傾向に若干もしかして、という気もしなくはないw