禅百題

鈴木大拙禅選集〈第5巻〉禅百題

鈴木大拙禅選集〈第5巻〉禅百題

鈴木大拙さんの「禅百題」を読了。百題というが、ようするに短編ほどの長さの文章をまとめて一冊にしたもの。新たに書き足したものも多いようで連続して読めるようになっている。

これを逆に言えば、見性悟道の体験がなくては、先生の著述の真の理解は、実は不可能であるということである。と同時に、先生の著作動機の根本にあるものは、見性の体験へと人々をいざなう慈悲心であると、私には考えられる。
辻雙明「禅百題」の解説より

禅も単なる思想ではなく宗教だ。そして解説中のこのことは禅に関する書物を読むにつけ常に感じる。書物を読んで直覚に至れるのか?これまた三十棒か。