陰陽師 安倍晴明の末裔たち

陰陽師 ―安倍晴明の末裔たち (集英社新書)

陰陽師 ―安倍晴明の末裔たち (集英社新書)

読んだ。個人的には荒俣さんの本は小説以外およそハズレがないのですが、これも結構面白かった。安倍晴明夢枕獏さんの小説と岡野玲子さんのそのマンガ化からブームになった陰陽師ですが、この本では安倍晴明自体にはほとんどふれていません。副題の通りその末裔、近代における陰陽師について書かれた本です。その変遷を読むほどに平安期の陰陽師のイメージからではあいまいだった姿が見えてくる。
内容の細かさとしては他の荒俣さんの作品と比べるとそれほどでもない(とは言え、相当のものだが)
ちなみにいざなぎ流の御幣を手に佇む荒俣さんの姿は実に怪しい。