茂木健一郎さんについて

茂木さんのブログに荒俣さんと対談した旨が書かれていた。

荒俣さんは、子どもの頃、
幻想的なものへの関心に
自覚的になり、それが世間に
おいてあまり良い目で見られない
ことにも気づいたが、
「まあ、いいか」
と開き直ることをかなり早い
時期に覚ったのだという。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2008/03/post_377f.html

ひと月ほど前に、もっぱらPSPで映像ばかり見ていて読書が止まっていたのを、リハビリを兼ねて本を読み出した。
そのとき最初に取り掛かった本が、ロバート・ラドラム「暗殺者 上」と茂木健一郎さんの「脳と仮想」だった。「脳と仮想」については3年前から積読状態であった。

脳と仮想

脳と仮想

読み始めて衝撃を受けた。全く読書スピードがあがらない。読めども読めども読み進まず。映像に現をぬかしていた結果がこれかと思った。しかし、「脳と仮想」は途中であったが、なんとか「暗殺者 上」を読みあげた。
下巻を読む気にならず、代わりにコリン・ウィルソンの「殺人ケースブック」を購入して読み始めたところ2日で読み終わった。なんのことはない、読んでいた本がつまらなかっただけだった。
「つまる」「つまらない」は主観なので*1怒られたらごめんなさいと言うしかないが、僕は茂木さんの文章がどうも好きになれない。
「脳と仮想」も半ば意識を朦朧とさせつつ読んだが、やはり面白くなかった。しかしそれでもなんだか諦めずに読む気が出たのは、昨年のSony CSLでの公演とディスカッションでのコメントが中々興味深かったからだ。
ここはあきらめずに「クオリア入門―心が脳を感じるとき」は読んでみようと思う。漠然とした話よりも具体性のある内容を語らせた方が面白いのではないかと期待している。
茂木さんの荒俣さんについてのコメントは、僕には何を言っているのかよくわからなかった(ブログの内容はいつもそう)が、僕が感じていることとは真逆のニュアンスだと思う。

*1:実際、ラドラムの「暗殺者」は一般には大絶賛されている作品だ。