ダ・ヴィンチ・コード

いまさら感漂うが、ダン・ブラウンダ・ヴィンチ・コード」を読んだ。まあ面白かった。

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

「天使と悪魔」同様よく出来たフィクションという感がある。虚実入り乱れており、その区別を曖昧で読者にわからなくさせるのが本当にうまい。ようするにこれは薀蓄本ではない。おおざっぱに言えば僕が大学1年のころ遊びで書いていた話のようなものか(笑)*1ダ・ヴィンチ・コード」は「天使と悪魔」とは異なり、追って行く謎は基本的に登場人物ソニエールによってつくられた謎かけであるから、フィクションであると明白に記されている分良い気がする。そうでないところもあるようだが。よくできたエンタテイメントだった。個人的にはアリンガローサ司教とシラスの最後の一幕が気に入った。

*1:僕のいた大学の大講堂の天井には見事に巨大なダビデの星があらわれていた。