天使と悪魔

きっかけは本屋で研究室の方から「ダ・ヴィンチ・コード」を勧められたことだった。実際のところうちのボスであるKさん曰く、一作目の「天使と悪魔」の方が面白いということも聞いた。手にとってあらすじを見てみるとイルミナティ、ヴァチカン、セルン研究所という心惹かれるキーワードにあふれていたので、頼んで貸してもらった。

天使と悪魔 (上) (角川文庫)

天使と悪魔 (上) (角川文庫)

天使と悪魔 (中) (角川文庫)

天使と悪魔 (中) (角川文庫)

天使と悪魔 (下) (角川文庫)

天使と悪魔 (下) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード」はそもそも荒俣さんが帯に推薦を書いていて、気になっているうちに映画化やなんやで祭られてしまって手を出しづらくなっていた。*1実際読んでみると中々に面白い。「ダ・ヴィンチ・コード」も借りることにした。
解説にもあるが、実際には史実とフィクションが完全には明示されていないことが多く、そのあたりフェアじゃないなと思う(明石散人さんのような観点から言えば)一方でフィクションをフィクションと気がつかせずに書くこと自体もすばらしいことのようにも思う。ミステリというよりもSFに近い印象を受けた。

*1:売れ出して後の荒俣さんのコピーが「だから面白いって、言ったじゃないか!」だったのには笑った。