とんまつりJAPAN

いまどきの若者たちのナウでホットなデートスポットであるお台場へ、たこ焼きとソフトクリームを食べによく行く。いまさらだが、海沿いは香港式で、向こう岸のビル群の灯りとともに屋台舟、レインボーブリッジを眺めながらデッキを歩くのは中々にすばらしい。そんな中、相方と話していたのだが、ロンゴロンゴ*1からリンガ*2、最終的にはバツラジで聞いた「かなまら祭」の話となった。
かなまら祭の成り立ちなど話したのだが、相方はあまり信じていなかったようで(僕の日ごろの行いのせい)家へ帰って密かにググったらしい。かなまら祭が行われているのは神奈川県川崎市にある若宮八幡宮神社であるらしい。相方は子供のころまでここから5分と離れていないような場所に住んでいたのにまったく知らなかったそうだ。
http://www.chowchow.gr.jp/inova/kanamara/index.html
http://www.tomuraya.co.jp/wakamiya-10.htm
かけ声がひどい。「わっしょい」の代わりに「でっかいまら!でっかいまら!」と叫ぶらしい。確かにおもむろに叫びたくなる魅力を含んだフレーズではある。
そこでふと、みうらじゅんさんが「とんまつりJAPAN」という本を出しているのを思い出した。きっとこの祭りも載っているはずだと思い、即購入。

とんまつりJAPAN 日本全国とんまな祭りガイド (集英社文庫)

とんまつりJAPAN 日本全国とんまな祭りガイド (集英社文庫)

結論から言うとこの若宮神社は載っていなかったが、同じくらいヒドい祭りが満載である。巻末の解説は荒俣宏さんで荒俣さんはかなまら祭りに参加したと書かれていた。
みうらじゅんさん関係の書籍は「見仏記」に続き2冊目だが、「見仏記」の文章がいとうせいこうさんであったのに対し、こちらは文章もみうらさんだから、僕はこっちの方が楽しめた。オススメ。ただ生きるうえで知っておくべきことは全く書かれていないと思う。むしろ知らない方が良い部類かもしれない。

*1:イースター島に伝わる謎の古代文字。

*2:男根像。正確にはシヴァリンガ。実際には女性器を象徴するヨーニとセットで祀られることも多い。