禅銃

バリントン・ベイリーの「禅銃(ゼンガン)」を読んだ。バリントン・ベイリーと言えば、「スター・ウィルス」以来読むのは2作目だ。

名作SFと呼ばれるもので必ず出てくるのがベイリーの「カエアンの聖衣」。僕の悪い癖でそういうもっとも良いとされる作品よりも他の作品から攻めていく傾向にあって、はじめに「スター・ウィルス」を読んだ。
個人的に「スター・ウィルス」がぴんとこなくて、読むのをやめていたのだが、たまたまはずれだったのかと思い、今回「カエアンの聖衣」と並んで評判の良い「禅銃」を読んだ。
結果的には「スター・ウィルス」同様、僕はあまり好きでない。実際の禅思想がどうだとか、後退理論が正しいかどうかとかは良くも悪くも考えるだけ無駄なのでそういうことでなく、単にベイリーのイメージし、創造した宇宙観や社会観をあまり美しいと感じなかった。<小姓>池松八紘もあまりかっこよくない。
統制のとれていないB級作品と言った感じなので、そういう乱雑な感じが好きな人は良いかもしれない。次に読むとすれば「カエアンの聖衣」だけど、僕はまたしばらく積読ことになりそう。