タイタンの妖女

「幼女のたいたん」ではない。カート・ヴォネガット・ジュニアの言わずと知れた(らしい)名作「タイタンの妖女」を読んだ。

どこぞで爆笑問題の太田さんがもっとも好きな小説のひとつに挙げたりしていたそうだが*1、そうでなくてもとても有名な本であるようだ。
内容はSFというよりもとても文学的(僕は文学というものにまったく疎いからかなり漠然とした「文学」)な小説だと思う。僕個人はタイタンに着くまで(9割)わりと退屈だった。タイタンに着いてからは結構好き。思い返してみると良いなあというところはあるけれど、全体的な人生観(?本の内容から言うと無意味な単語だけれど)はあまりしっくりこず。
もともとはYAMDASのid:yomoyomoさんが「村上春樹の本を三冊以上読まれた方に質問です。ワタシのように彼の本を一冊も読んだことのない人間に最初に何を勧めますか? 小説/エッセイ、長編/短編は問いませんが、なぜその本を最初に勧めるのか理由も併せてお願いします。」というようなことをしていて、まあカフカだのノーベル賞だのみたいな話もあることだし、そろそろ村上春樹の食わず嫌いを克服しようかな、と思ってウォーミングアップに読んでみたというのが背景。
読後は、ハードさに飢え、春樹を読むモチベーションは再び下がるという結末を迎えた。村上春樹を読むときは多分「ノルウェイの森」からにする予定。というか本当に面白いの?

*1:このことは僕が本を読むかどうか決める際にはマイナスに作用した。