イルカと話す日

ジョン・C・リリーの「イルカと話す日」を読み終わった。科学書というよりも啓蒙書、リリーさんは天才と言うよりも*1カリスマといった印象を受けた。

しかし一つ警戒すべき事柄がある。それは、人間の心についての科学的研究は、真実であると仮定されたことが、本当に真実となってしまう唯一の化学の領域だということである(この法則は正しいと私は固く信じる)。
ジョン・C・リリー「イルカと話す日」

こうした機器とその作動に必要なソフトウェアを使って、われわれが調べたいのは、人間にイルカのコミュニケーション能力をテストすることができるかという点である。はたして人間に異生物の知能を理解する能力があるかどうかは、まだわかっていない。われわれが計画しているテストは二つの生物両方の知能のテストなのである。
ジョン・C・リリー「イルカと話す日」

もちろんヤヌス・プロジェクトの成果にも興味はあったが、それ以上にLSDアイソレーションタンクに至るリリーさんの考え方が知りたくて読んでみた。繰り返しが多いように感じたが、それでも楽しんで読めた。面白い。ただ最初にも書いたが啓蒙書であると思った方が良いように思う。ってか、リリーさんって書くとフランキーみたいだけれどリリィじゃないのかね?

*1:天才じゃないというつもりじゃない。