ディズニー・アート展

清澄白河にある東京都現代美術館でディズニー・アート展を観た。そのタイトルの示す通り("THE ART OF DISNEY")ディズニーの作品が絵画として展示されている。良いものは動かなくたって良いのだろう。

http://www.disney.co.jp/disneyart/

ことの起こりは1960年に開催されたウォルト・ディズニー展の品が何品か研究用として千葉大学に納められていたのが2005年末に見つかったことらしい。裏を返せばそれまで倉庫にしまわれたまま50年あまりにわたって忘れられていたわけだ。研究は?
展示内容のメインは「眠れる森の美女」*1。アイヴァンド・アールらによる緻密な背景画(コンセプトアートなど)はまさに芸術。ゴシック様式を取り入れながら、なんだかシュールな様で描かれている。ラフスケッチと実際に使われた画が並べられたものもあったが、スケッチの段階では現実的な風景であったのが構成はそのままに木の形や森の具合などでシュールなファンタジーらしい風景に仕上がっている。
コンセプトアートの数々はそもそもがアニメーションの一部ではないから伝わってくる心象も大きい。特にメアリー・ブレアの作品群は素敵すぎる。
展示内容も盛りだくさんですっかり歩き疲れた。アートを前面に押し出しながらも、ぱらぱらとめくってキャラクタの動きを見られたり、、ミッキーの書き方講習があったり、ディズニーの背景画をバックに写真をとれたりと子供も大喜びの出来だ。最後には「ファンタジア」の帽子か「眠れる森の美女」オーロラ姫のティアラの紙工作キットがもらえる。これにはどちらかと言えば小学生に近い相方も大喜び。
さらには日本でのディズニー映画ポスターの展示。最初の日本語吹き替え版のメンバーに坊屋三郎古川緑波などなど驚くような名前が連なっている。そしてシリー・シンフォニーシリーズから「花と木 Flowers and Trees」「骸骨の踊り The Skeleton Dance」などの上映まで、これで1000円は安すぎると言って良い。
お腹いっぱいです。9月24日まで。

*1:1959年公開作品。日本では翌年。